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塗装の歴史

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今ではいろんなところに使われている、種類豊富な塗料。色だけでなく優れた機能を有している塗料も多く、塗ることでさまざまな恩恵を受けています。そんな塗料は、実は遥か大昔から、人の生活の営みのなかでおこなわれていました。

日本最古の塗料は漆

日本の塗料の歴史は古く、その始まりは漆であると考えられています。それというのも9,000千年前の地層から漆塗りの副葬品が発見されているからです。まさに日本最古の塗料です。

江戸時代になると、漆以外にも木材の防腐作用をもつ柿渋や、身近な素材を合わせて作る塗料など種類も増加。桐からとれる桐油やえごま油なども使われ、傘に塗られたりと多用されました。

塗装の歴史に大きな影響を与えた黒船来航

黒船で有名なペリーの来航は、日本の政治を変えただけでなく塗料も変えました。黒船に使われている、木から抽出した木タールやピッチをつなぎとして作られた油性の調合ペイントは日本にないもの。幕府もこれに注目し、使節団との会合の場をペイントで塗装するため、黒船から提供してもらうほど。このことをきっかけに、横須賀に造船所を建設する際には、日本初の塗装工場・塗師所を作っています。

イギリスとの貿易が始まると、ペイントを輸入し建築をはじめ船舶・鉄道・汽車と塗装の幅を広げています。そして、日本初のペイント会社・光明社(現在の日本ペイント株式会社)が誕生。洋式塗料や塗装方式の工夫においての研究開発も進み、明治後半にはほとんどを国産でまかなえるようになり、輸入はごくわずかとなりました。塗料の発展と同時に、はけ塗り、へら付け、へらしごきなどの塗装技術も一気に向上しています。

明治時代では、国産原料による洋式塗料「ペンキ(油顔色)」が完成。塗装現場で希釈する必要がないので使いやすく、これをきっかけに国内に普及されていきました。

高度経済成長期による目覚ましい発展

昭和になると、合成樹脂塗料のさきがけともいえるフェノール樹脂やフタル酸樹脂が開発されました。そして第二次世界大戦後には、日本塗料工業会が設立。合成樹脂塗料のメラミン樹脂・ビニル樹脂・エポキシ樹脂・ポリエステル樹脂などが次々と開発され、高度経済成長期の中、塗料の生産額と品質改良がおこなわれました。

そして現在では、合成樹脂塗料が多くを占めていますが、自然環境や人の体に優しい塗料、エコを意識した塗料などの開発・販売が注目を集めています。コストパフォーマンスにも優れた高機能型塗料が次々と発売されています。

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